「ネットワーク構築方法」の版間の差分

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Mulka2は複数のパソコンを使ってネットワークを構築するとより便利に使うことができます。
Mulka2は複数のパソコンを使ってネットワークを構築するとより便利に使うことができます。
ここでは簡単なネットワークの構築方法について説明します。
ここでは簡単なネットワークの構築方法について説明します。
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: 無線LANルータ、または有線LANルータという機械を用意します。無線LANルーターは無線LAN親機と言われることもあります。
: 無線LANルータ、または有線LANルータという機械を用意します。無線LANルーターは無線LAN親機と言われることもあります。
: 有線LANルータは複数のPCをケーブルで接続するために必要な機械で、LANケーブルの差し込み口が5個くらいついています。似たような機械でLANハブという機械がありますが、別のものになりますので有線ルータを用意して下さい。
: 有線LANルータは複数のPCをケーブルで接続するために必要な機械で、LANケーブルの差し込み口が5個くらいついています。似たような機械でLANハブという機械がありますが、別のものになりますので有線ルータを用意して下さい。
: 無線LANルータは、有線LANルータでできることに加えLANケーブルを使わずに無線LANでPCをつなぐこともできます。どちらの機械を利用しても構いません。ご家庭でルータを使用している場合、それを大会運営にも使用することは不可能ではありませんが、トラブルの原因とならないようまた手間を省くために、大会運営専用のルータを用意することをおすすめします。
: 無線LANルータは、有線LANルータでできることに加えLANケーブルを使わずに無線LANでPCをつなぐこともできます。どちらの機械を利用しても構いません。
: ご家庭でルータを使用している場合、それを大会運営にも使用することは不可能ではありませんが、トラブルの原因とならないよう、また手間を省くために大会運営専用のルータを用意することをおすすめします。高価なものは不要で安い物で構いません。
* LANケーブル
* LANケーブル
: パソコンの台数分+予備で1・2本用意します。パソコン3台の場合は長さ3mくらいのものを4本程度用意して下さい。LANケーブルは種類があり、ストレートケーブルとクロスケーブルというものがあります。購入する際はよく確認してストレートケーブルを購入して下さい。何も表記がない場合は一般的にストレートケーブルです。CAT(カテゴリ)5・CAT5e・CAT6といった表記が記載されているものがありますが、これはケーブルの品質をあらわすもので後者のものほど高品質になります。今回の用途ではいずれでも全く問題ありません。
: パソコンの台数分+予備で1・2本用意します。パソコン3台の場合は長さ3mくらいのものを4本程度用意して下さい。LANケーブルは種類があり、ストレートケーブルとクロスケーブルというものがあります。購入する際はよく確認してストレートケーブルを購入して下さい。何も表記がない場合は一般的にストレートケーブルです。CAT(カテゴリ)5・CAT5e・CAT6といった表記が記載されているものがありますが、これはケーブルの品質をあらわすもので後者のものほど高品質になります。今回の用途ではいずれでも全く問題ありません。
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ルータを購入してきたら箱をあけます。中にはルータ本体とACアダプタ、説明書と場合によってはCD-ROMが入っていると思います。
ルータを購入してきたら箱をあけます。中にはルータ本体とACアダプタ、説明書と場合によってはCD-ROMが入っていると思います。
運営のためだけに使用する場合、説明書やCD-ROMは必要ありません。
運営のためだけに使用する場合、説明書やCD-ROMは必要ありません。
まず、ルータにACアダプタをさしこみ、コンセントに接続して電源を入れます。
まず、ルータにACアダプタをさしこみ、コンセントに接続して電源を入れます。
次にLANケーブルを差し込みます。ここで差し込み口を確認して下さい。
次にLANケーブルを差し込みます。ここで差し込み口を確認して下さい。
ルータには、LANケーブルを差し込む場所が通常5カ所くらいありますが、1カ所のみWANと書いてあり、残りの差し込み口はLANと書いてあるはずです。WANの差し込み口は使用しませんのでLANと書かれている口にケーブルを差し込みます。
 
ルータには、LANケーブルを差し込む場所が通常5カ所くらいありますが、1カ所のみWANと書いてあり残りの差し込み口はLANと書いてあるはずです。WANの差し込み口は使用しませんのでLANと書かれている口にケーブルを差し込みます。
 
1~4と数字が書いてある場合もありますが、LANと書かれている口であればどこに差し込んでも構いません。
1~4と数字が書いてある場合もありますが、LANと書かれている口であればどこに差し込んでも構いません。
LANケーブルの片側をルータに差し込み、反対側をパソコンのLANケーブル差し込み口に差し込みます。
LANケーブルの片側をルータに差し込み、反対側をパソコンのLANケーブル差し込み口に差し込みます。
両方の口を差し込むと、ルータにあるランプがパソコンとルータが接続されたことを表す印として点灯や点滅しますので確認して下さい。  
両方の口を差し込むと、ルータにあるランプがパソコンとルータが接続されたことを表す印として点灯や点滅しますので確認して下さい。  
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ルータとパソコンをLANケーブルで接続すると、「IPアドレス」といわれるものがパソコンに割り当てられます。
ルータとパソコンをLANケーブルで接続すると、「IPアドレス」といわれるものがパソコンに割り当てられます。
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上記の例の場合、パソコンAで「192.168.0.102」に対し通信を行おうとした場合、「192.168.0.102」はパソコンBのIPアドレスですのでパソコンAはパソコンBに対し通信を行おうとしたことになります。
上記の例の場合、パソコンAで「192.168.0.102」に対し通信を行おうとした場合、「192.168.0.102」はパソコンBのIPアドレスですのでパソコンAはパソコンBに対し通信を行おうとしたことになります。
家電量販店で売っているような一般的なルータは、パソコンに対しこのIPアドレスを割り当てる機能を持っており、
家電量販店で売っているような一般的なルータは、パソコンに対しこのIPアドレスを割り当てる機能を持っており、
パソコンがルータに接続されると、ルータは他のパソコンのIPアドレスと重複しないように新しく接続されたパソコンに対しIPアドレスを割り当てます。  
パソコンがルータに接続されると、ルータは他のパソコンのIPアドレスと重複しないように新しく接続されたパソコンに対しIPアドレスを割り当てます。


== IPアドレスの確認 ==
== IPアドレスの確認 ==
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あらかじめ3台のパソコンをLANケーブルでルータに接続しておきます。 サーバ役となるパソコンでMulka2を起動し、起動メニューの通信マネージャをクリックします。 接続ダイアログが表示されますので、「サーバモード」タブが選択され「データフォルダを選択して下さい」と表示されていることを確認します。 データを選択し、その下の「他のクライアントからの接続を受け付ける」のチェックボックスにチェックが入っていることを確認してOKボタンをクリックします。  
あらかじめ3台のパソコンをLANケーブルでルータに接続しておきます。 サーバ役となるパソコンでMulka2を起動し、起動メニューの通信マネージャをクリックします。 接続ダイアログが表示されますので、「サーバモード」タブが選択され「データフォルダを選択して下さい」と表示されていることを確認します。 データを選択し、その下の「他のクライアントからの接続を受け付ける」のチェックボックスにチェックが入っていることを確認してOKボタンをクリックします。  


お使いの環境によって警告画面表示される場合があります。それぞれ対応を行って下さい。
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Windows標準のファイアウォールが有効になっている場合、下記のような画面が表示されます。ブロックを解除する(U)をクリックして下さい。 ブロックする(K)や後で確認する(A)を選んでしまった場合は、後のページの「つながらない場合」の操作を行ってみて下さい。  
お使いの環境によって警告画面表示される場合があります。
下記のような画面が表示された場合はブロックを解除する(U)をクリックして下さい。
ブロックする(K)や後で確認する(A)を選んでしまった場合は、後のページの「つながらない場合」の操作を行ってみて下さい。  
なお、ウイルス対策ソフトを使用している場合やOSのバージョンによっては上記とは異なる画面が表示されます。
その場合は「許可」等を選択してください。


ウイルス対策ソフトを使用している場合、下記のような画面が表示されます。許可を選択してください。 拒否を選んでしまった場合や画面を消えてしまった場合は、後のページの「つながらない場合」の操作を行ってみて下さい。
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接続が完了しましたら、通信マネージャは下記のように表示されます。リスナー欄が「動作中」と表示されていることを確認して下さい。  
接続が完了しましたら、通信マネージャは下記のように表示されます。リスナー欄が「動作中」と表示されていることを確認して下さい。  
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また、サーバ役のパソコンのIPアドレスを確認して下さい。(確認方法は前ページを参照して下さい)  
また、サーバ役のパソコンのIPアドレスを確認して下さい。(確認方法は前ページを参照して下さい)  
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コンピュータの知識がある方は、2035番ポートを使用しているプログラムを突き止めてそれを停止する方法もあります。 コマンドプロンプトで、「netstat -ano」と入力します。 下記のように表示されますので、Local Address欄が「0.0.0.0:2035」や「127.0.0.1:2035」など、2035番ポートに関係する行を探します。  
コンピュータの知識がある方は、2035番ポートを使用しているプログラムを突き止めてそれを停止する方法もあります。 コマンドプロンプトで、「netstat -ano」と入力します。 下記のように表示されますので、Local Address欄が「0.0.0.0:2035」や「127.0.0.1:2035」など、2035番ポートに関係する行を探します。  


見つけたら、PIDを確認します。上記の場合ですと2035番に関係するPIDは5136ということになります。 次にPIDに対応するプログラムを調べます。コマンドプロンプトで「tasklist」と入力します。 下記のように表示されますので、PIDに対応するプログラム名(イメージ名欄)を確認して下さい。 イメージ名がsvchost.exeとなっていた場合、そのプロセスはサービスの動作によるものとなります。具体的にどのサービスによるものなのかはコマンドプロンプトで「tasklist /svc」と入力することで確認できます。  
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見つけたら、PIDを確認します。上記の場合ですと2035番に関係するPIDは5136ということになります。 次にPIDに対応するプログラムを調べます。コマンドプロンプトで「tasklist」と入力します。 下記のように表示されますので、PIDに対応するプログラム名(イメージ名欄)を確認して下さい。 イメージ名がsvchost.exeとなっていた場合、そのプロセスはサービスの動作によるものとなります。具体的にどのサービスによるものなのかはコマンドプロンプトで「tasklist /svc」と入力することで確認できます。
 
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== クライアントの起動 ==
== クライアントの起動 ==


サーバ役ではない残りの2台のパソコンでも、通信マネージャを起動します。 サーバ役のパソコンと同じように接続ダイアログが表示されますが、今度はクライアントタブをクリックし、データフォルダを選択する代わりにサーバ役のパソコンのIPアドレスを入力します。  
サーバ役ではない残りの2台のパソコンでも、通信マネージャを起動します。 サーバ役のパソコンと同じように接続ダイアログが表示されますが、今度はクライアントタブをクリックし、データフォルダを選択する代わりにサーバ役のパソコンのIPアドレスを入力します。  
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サーバの起動の際に、2035番以外のポートを使用して起動した場合、サーバ役のパソコンのIPアドレスをそのまま入力するだけでは接続できません。接続先の入力欄にIPアドレスに続けてコロン(:)とポート番号も入力します。  
サーバの起動の際に、2035番以外のポートを使用して起動した場合、サーバ役のパソコンのIPアドレスをそのまま入力するだけでは接続できません。接続先の入力欄にIPアドレスに続けてコロン(:)とポート番号も入力します。  
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サーバ役のパソコンの時と同じように警告画面が表示される場合があります。クライアント役のパソコンもサーバ役のパソコンと同じように対応してください。 「他のクライアントからの接続を受け付ける」「データのバックアップ」「標準のポートを使用する」のチェック欄は全てチェックしておいて下さい。 OKボタンをクリックするとサーバ役のパソコンとの通信が開始され、データが取得されます。無事接続が完了すると通信マネージャの状態表示欄に「オンライン」と表示されます。  
サーバ役のパソコンの時と同じように警告画面が表示される場合があります。クライアント役のパソコンもサーバ役のパソコンと同じように対応してください。 「他のクライアントからの接続を受け付ける」「データのバックアップ」「標準のポートを使用する」のチェック欄は全てチェックしておいて下さい。 OKボタンをクリックするとサーバ役のパソコンとの通信が開始され、データが取得されます。無事接続が完了すると通信マネージャの状態表示欄に「オンライン」と表示されます。  


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クライアント役のパソコンも、リスナー欄が「動作中」と表示されているかを確認して下さい。「開始失敗」と表示されている場合は、この後の操作が異なります。 クライアントが無事接続したら、サーバ役のパソコンもクライアント役のパソコンも、通信マネージャの左上にある「メインウインドウ」をクリックしてメインウインドウを起動して下さい。 リスナーが開始失敗と表示された場合、メインウインドウをクリックしても「接続が受け付けられませんでした」と表示されうまく接続できません。この場合はそのパソコンの通信マネージャを閉じ、メインウインドウのメニューバーの[ネットワーク(N)]-[接続(C)]をクリックして接続ダイアログを表示し、そこにもう一度サーバパソコンのIPアドレスを入力して(たいていは入力された状態で表示されます)OKボタンをクリックして下さい。  
クライアント役のパソコンも、リスナー欄が「動作中」と表示されているかを確認して下さい。「開始失敗」と表示されている場合は、この後の操作が異なります。 クライアントが無事接続したら、サーバ役のパソコンもクライアント役のパソコンも、通信マネージャの左上にある「メインウインドウ」をクリックしてメインウインドウを起動して下さい。 リスナーが開始失敗と表示された場合、メインウインドウをクリックしても「接続が受け付けられませんでした」と表示されうまく接続できません。この場合はそのパソコンの通信マネージャを閉じ、メインウインドウのメニューバーの[ネットワーク(N)]-[接続(C)]をクリックして接続ダイアログを表示し、そこにもう一度サーバパソコンのIPアドレスを入力して(たいていは入力された状態で表示されます)OKボタンをクリックして下さい。
 
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== つながらない場合 ==
== つながらない場合 ==
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* IPアドレスが正しく割り当てられていない
* IPアドレスが正しく割り当てられていない
* サーバパソコンのリスナーが動作していない
* サーバパソコンのリスナーが動作していない
* ウイルス対策ソフトが邪魔をしている
* Windowsの標準のファイアウォール機能や他社のウイルス対策ソフトが邪魔をしている
* Windowsの標準のファイアウォール機能が邪魔をしている


全てのパソコンのIPアドレスを確認してみます。正しく設定されている場合、たいていは全てのパソコンのIPアドレスの最初の2つの数字は「192.168」になっているはずです。 違うものが混じっている場合、そのパソコンは他のパソコンと通信できない可能性があります。接続を確認してみて下さい。  
全てのパソコンのIPアドレスを確認してみます。正しく設定されている場合、たいていは全てのパソコンのIPアドレスの最初の2つの数字は「192.168」になっているはずです。 違うものが混じっている場合、そのパソコンは他のパソコンと通信できない可能性があります。接続を確認してみて下さい。  
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Windowsの標準のファイアウォールが有効の場合もうまくつながらないことがあります。
Windowsの標準のファイアウォールが有効の場合もうまくつながらないことがあります。
Windowsのスタートメニューからコントロールパネルを呼び出し、Windowsファイアウォールの設定画面を表示します。 有効になっている場合、Mulka2が通信できるように例外設定を行う必要があります。 例外タブにある「プログラムの追加(R)」ボタンをクリックします。 参照ボタンをクリックし、Mulka2をインストールしたディレクトリにあるMulkaMenu2.exeを指定して下さい。  
Windowsのスタートメニューからコントロールパネルを呼び出し、Windowsファイアウォールの設定画面を表示します。 有効になっている場合、Mulka2が通信できるように例外設定を行う必要があります。 例外タブにある「プログラムの追加(R)」ボタンをクリックします。 参照ボタンをクリックし、Mulka2をインストールしたディレクトリにあるMulkaMenu2.exeを指定して下さい。


== PINGコマンドによる接続の確認について ==
== PINGコマンドによる接続の確認について ==

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